サンドブラストを使う仕事において、最も重要なことは「集じん」です。
粉砕された研磨剤と石粉をいかに効率良く回収するかが重要です。
それは作業性に影響してくると同時に、作業者の安全性を高めることにもつながります。吸い込んだところで痛くもかゆくもない粉塵は、忘れた頃に何かをしでかすようです。
どんな仕事でも言えることではありますが、特にこの仕事は、自分の身を削ってやっていると言っても過言ではありません。ですから、自分で守れる範囲はできるだけの工夫と努力をしなくてはいけません。
私は粉じん対策が最も重要だと考えています。
ダストバッグ式はメンテナンスに手間がかかります。最近の流れはサイクロン式です。
しかし、字彫りに使えそうな手ごろな既製品がまだないので、自作してみました。
大きさ約1尺の菊の紋を彫刻しました。
「まんじゅうのように丸く」との要望でしたが、それをサンドブラストだけで仕上げることは大変難しい作業です。
菊の紋は特別な紋章です。
テキトーに彫るわけにはいかないので、冬なのに汗をダラダラかいて作業することになりました。